2009年7月23日 (木)

「片眼の猿」 道尾秀介

前に読んだ「向日葵の咲かない夏」については、ちょっと複雑な感じを持っていたので、この本を手に取るまでは少々迷いました。

片眼の猿―One-eyed monkeys (新潮文庫 み 40-2) Book 片眼の猿―One-eyed monkeys (新潮文庫 み 40-2)

著者:道尾 秀介
販売元:新潮社
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盗聴を専門とした探偵、三梨。
ふとしたことで仲間に入れたのは、探偵事務所に勤めていた冬絵。
調査中に起きる殺人。

今回は普通の人が登場するだろうと期待していたのですが…。
同じアパートの住人たちも含めて、どうやら普通とは言い難いようです。

殺人事件まで起きてしまった、この件に深入りは無用か。
冬絵に対してのちょっとした疑惑も湧いてきて…。

なぜ、こんなに個性の強い人たちが集まっているのか。
冬絵は明らかに怪しい、昔の恋人?とも関わっているのか。

結局、この仕事は辞退することになる。
冬絵の過去も知る、三梨は利用されていただけなのか。

最後にすべての謎が解ける。

「なるほどね」こういう事だったのか。
ちょっと前に「オルファトグラム」を読んだ私には、このトリックは良く効きました。

「向日葵の咲かない夏」も、この作品も、映画化には向かない秀作です。

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2009年3月27日 (金)

「向日葵の咲かない夏」 道尾秀介

これか、K君の言っていたのはこの本だったのか。
探しても無いなあと思っていたら、書店入口のすぐ近くに平積みになっていました。
「このミス」作家別投票第1位の作品です。

向日葵の咲かない夏 (新潮文庫) Book 向日葵の咲かない夏 (新潮文庫)

著者:道尾 秀介
販売元:新潮社
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終業式に自殺したクラスメイト。
だが、彼の死体が消えてしまった。
僕は妹のミカと、事件を追いはじめた。

どう見てもこれは探偵もの。
「推理小説好きの少年と、明るく活発な妹のひと夏の冒険」
なんて思っていたのですが、少々違ったようです。

首を吊って死んだクラスメイトは蜘蛛に転生、自分が殺されたことを語る。
主人公は妹(3歳?)とともに事件を追うのですが…。

犬や猫が殺される事件も発生、死体の両足は折られ、口には石鹸が押し込まれている。
相談相手は、梵語で呪文を唱える婆さん。
そして、唐突に登場する古瀬老人。
一見さわやかな担任の先生は少年趣味だし…。
読んでいてかなり疲れます。
(面白くないということではないのですが)

そうこうしながらも、ページをめくり続けて終盤へ。
ラスト付近の主人公の推理は鮮やかすぎるような気もしますが、「なるほどお」という感じです。
だいたいは想像していたのですが、こうなっていたのか。

確かに面白いのですが、この内容については好き嫌いがはっきり出ますね。
書店の入口付近に平積みしておいていいのかなあ。

「嫌いではないけれど…」

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