2009年1月10日 (土)

「風の呪殺陣」 隆 慶一郎

少し前に読み終えたのですが…。

風の呪殺陣 (徳間文庫) Book 風の呪殺陣 (徳間文庫)

著者:隆 慶一郎
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有名な織田信長による比叡山焼き討ち。
その真偽については諸説あるようですが…。
この事件を比叡山側からみたストーリーとも言えます。

一人の僧侶は信長を憎み、深山に籠り、呪殺の法を習得する行を行った。

一人の僧は戦乱の中の一人の少女の死から何かを悟り、阿闍利にむかい修行する。

一人の若者は戦乱で家族を亡くし、信長との戦いに明け暮れる。

昔は現代よりも人の命が軽かったのであろうか、それにしても死に過ぎである。
今となっては、このような時代があったと認識するのみです。
その中で、この焼き討ちを契機として人生を捻じ曲げられた若者達の精一杯の生きざま。
この日本にもこんな時代があったんだなあ。
このころの信長はまさに狂気。

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2006年9月 8日 (金)

「一夢庵風流記」 隆 慶一郎

かつて「週刊少年ジャンプ」に連載されていた「花の慶次」。
この原作の小説があるとのこと。
「北斗の拳」と同じように、原作は武論尊氏かと思っていましたが、これがなんと隆 慶一郎先生。
先生の著書は今までにも何作か読まさせていただきましたが、まさかこの劇画の原作とは…予想外でした。
文庫本も二種類(2社)あるようですが、とりあえず書店にあった新潮社のものを入手しました。

一夢庵風流記 (新潮文庫) Book 一夢庵風流記 (新潮文庫)

著者:隆 慶一郎
販売元:新潮社
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劇画はかなりデフォルメされてると思っていたのに(予想外でしたが)ほぼ原作に沿って書かれていたようです。
こんなところも少々意外でした。

好きなエピソードをひとつ、

 慶次郎が目をきらきら光らせて捨丸に呼びかけた。
 捨丸はいやな予感を覚えた。
 目が光るのは何か妙なことを思いついたしるしである。
 「これから先、これは誰の馬かと訊ねられたら、お前は烏帽子を引っかぶり、
 足拍子を踏んで幸若
を舞ってこう言え」
 ”此の鹿毛と申すは、あかいちょっかい革袴、茨がくれの鉄冑、
 鶏のとっさか立烏帽子、前田慶次の馬にて候”
 捨丸は泣きたいのをこらえて、やけのやん八になって幸若
を舞い、節をつけて唄うのであった。

なんとこの話は、作者の創造ではなく、実際の史料にある慶次郎の逸話であったそうです。

それにしても凄い!男であれば誰でもこのように生きたいと思うはず。
いつものことですが、実際にこんな生活は無理でしょう。
でも、せめて心だけでもこのように自由にしておきたい、そう思います。
「花の慶次」また読みたくなりました。


前に読んだ本「刀と首取り 戦国合戦異説」に、戦にての主武器は刀ではなく、鉄砲、弓矢、槍であると書かれてありましたが、まさにその通りでした。
いくさ人である前田慶次郎も皆朱の槍を携えて戦場を駆け巡り、敵を殴り、払い、刺し、活躍していました。

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