2007年2月 1日 (木)

「私のギリシャ神話」 阿刀田 高

かつてNHK「みんなのうた」で放送されていた「勇気一つを友にして」。
(♪昔 ギリシャのイカロスは・・・ という歌です)
ちょっとしたことでこの歌の話題となりました。
哀愁漂う曲調で、みんなの心に残っている良い歌だと思います。
でも、話題になったにもかかわらず「ギリシャ神話に出てくる本当のイカロスの話」を知っている人が居なかったのにはちょっと驚きました。
この曲の中のイカロスは、人類の英知を、勇気を持って実践する英雄のような感じで歌われています。
でも、原作?では、父である名工ダイダロスの忠告を聞かず、高く舞い上がり過ぎた故に墜落してしまったのがイカロスその人なのです。

私のギリシャ神話 Book 私のギリシャ神話

著者:阿刀田 高
販売元:集英社
Amazon.co.jpで詳細を確認する


そんなことがあった後に書店でこの本を見かけました。
思わず懐かしいような気持ちになってしまったのは、以前読んだ「ギリシア神話を知っていますか」を思い出したからでしょうか。
この本と同様に、阿刀田 高先生の著書ですが、神々の話にもかかわらず人間臭く書いてあって、とても解りやすかったことを憶えています。

でも、今回の本はもっと凄い!
小説家の目から見たギリシャ神話ということで書いてあるので、前作同様に、文章自体が解りやすいということ。
それから、なんといっても挿絵が「名画」です、これには感激です。
できればこの「名画」のみで、文庫本を一冊作っていただければ嬉しいくらいです。

この時代、神様も人間も、ほとんどの人物は裸で描かれています。
そして、女性は女神様と言えども、かなり豊満な肉体に描かれていたようです。
このため女性(女神様たち)が描かれているページは電車の中などではちょっと開き難いですが…。

解りやすい文章を読みながら、「名画」で視覚的にもイメージできる阿刀田先生のこの本、初めてギリシャ神話を読むという方にお薦めです。

| | コメント (0)