2009年4月 5日 (日)

「RYU」 柴田哲孝

「TENGU」「KAPPA」 そして「RYU」。
みごとにハマってしまったようです。
「RYU」ということは、もしかしてあの爬虫類?

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著者:柴田 哲孝
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沖縄で撮られた写真。
そこにはまるでネス湖のネッシーのような生物が写っていた。
アラスカにいた有賀雄二郎は、愛犬のジャックと、イギリス人カメラマンのコリンとともに沖縄へ向かうことになる。
例の写真を撮ったのは、沖縄に住む永子の恋人であった米兵だった。
今回は米軍も陰でうごいているらしい。

「TENGU」に続いて今回も米軍が登場。
だいたいの騒ぎの元はここにあるような気がします。

村では昨年から家畜がいなくなる事件が発生している。
有賀たちも調査を続けるがまったく手がかりがつかめない。
川の規模から考えると大型の動物ではないらしいが、かといって、大蛇の類は沖縄では越冬することができない。
正体が解りかけていたのが、急に暗礁に乗り上げてしまう3人。

伝説の竜「クチフラチャ」を見たという一人の古老。
その竜は体に「宮古上布」(織物)を纏っていたという。
なぜか有賀はその話が気になってしかたがない。
しかし今度はその老人が行方不明に…。

老人の言葉を頼りに有賀と永子は改めて調査を開始する。
そして有賀が出した結論は…。

前2冊を読んでいるからか、だいたいは結末が想像できてしまうのですが、それでも楽しい。
アウトドア生活もあこがれてしまいます。
(実際はそううまくいかないことは解っていたとしても)

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2009年2月22日 (日)

「KAPPA」 柴田哲孝

前に読んだ「TENGU」に続き、今度は「KAPPA」。河童?

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著者:柴田 哲孝
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バスフィッシングを楽しんでいた釣り人が沼に引き込まれた。
目撃者は河童に襲われたという。
担当の刑事・阿久沢も有力な手掛かりを得ることができず、焦っていた。

まずはバス釣りの描写から、
知識がある人であれば、より理解できるであろう文章。
賛否両論はあるのでしょうが。
大藪小説にも似たようなカタログ調の文章があり、そこには見たこともない「銃器」や「スポーツカー」など、男の道具の情報が載っていて、胸をときめかせていた読んでいたものです。
(ロレックスも「ローレックス」という綴りで語られていた、懐かしい)

フリーのルポライター、有賀雄二郎の頭の中に何かが閃いた。
「この事件の裏には何かある」
知り合いの地元の老漁師、吉岡源三、少年・太一とともに河童の正体を調べにかかる。
そして、別れた妻との子・雄輝との会話からから、思わぬ発見へ。

読後には爽快感とともに、日本古来の生物はどうなってしまうのか、また、事件が起こらなければ誰も(国家も)動かないという現実を突き付けられました。
でも、前述の「TENGU」では、後半にアメリカやUMAが出てくると、(個人的なことで非常に恐縮ですが)醒めていってしまうような感じがしていたのですが、こちらはそのようなことはありませんでした。
本来はこちらの「KAPPA」の方が先に書かれたらしいですが、続編が出ればまた手に取る確率は高いでしょう。

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2008年11月16日 (日)

「TENGU」 柴田哲孝

26年前に群馬県の寒村で起きた凄惨な殺人事件。
当時事件を取材した道平は、同じく当時警察の鑑識だった大貫から呼び出された。
「もう一度、あの事件を洗いなおしてみようと思っている」

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癌で入院した大貫に代わり、道平はもう一度事件を洗いなおしにかかる。
道平には事件で知り合った彩恵子という女性の思い出があった。

道平の過去と現在が交互に描かれる。
殺人鬼は人か天狗か、彩恵子の行動も謎。

会社から離れ、フリーになる道平は、那須のログハウスに暮らすことになる。
そこでの暮らしや、小料理屋「華車」の母娘にふるまう手料理はまさに大藪小説。
男だったら一度は憧れる「隠れ家一人暮らし」です。

DNA鑑定から導き出される天狗の正体は?
舞台をアメリカに移し明かされる衝撃の事実。

前半は物語のなかにぐいぐいと引き込まれていきました。
謎の殺人者を巡っての捜査と報道、そして謎の女「彩恵子」の生い立ちや人間関係、その後の人生も含めての数奇な運命。
後半はアメリカが関わっていたあたりから何となく想像できていたものの、ちょっとドライな展開になります。
主人公は大藪小説ほどハードボイルドではないですが、面白く読むことができました。

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