2007年8月13日 (月)

「雨の暗殺者」 鳴海 章

前に読んだ「冬の狙撃手」の続編。
引き続き登場の加藤裕子巡査部長が真実を追究する。

雨の暗殺者 (光文社文庫) Book 雨の暗殺者 (光文社文庫)

著者:鳴海 章
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深夜に発生した3件の発砲事件。

前作「冬の狙撃手」から4年後、あの事件、そして死んだ石本の思い出を引きずっている女警官・加藤裕子が登場、前作を読んだばかりなので思い入れは充分です。

事件の裏に見え隠れする元・さくら銃殺隊。
新任の岸本を伴って捜査を続ける裕子。
隠された情報を追う彼女に危機が…。

巧妙に仕組まれる情報操作。
マスコミによってしか知る術が無い一般大衆にとっては、報道=真実なんですね。

例によって銃器類の詳細は大藪先生の本で予習済ですから。

誰が味方で、誰が敵なのか。
そして最後に加藤裕子がとった行動は…。
予想はしていましたが、ちょっと哀しかったですね。

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2007年7月29日 (日)

「冬の狙撃手」 鳴海 章

やっぱり面白いです、このシリーズ。
読む順番がわからなかったのですが、とりあえず1冊手に取りました。

冬の狙撃手 (光文社文庫) Book 冬の狙撃手 (光文社文庫)

著者:鳴海 章
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人工的な二重人格を形成されており、通常は民間人として暮らしているが、定められた暗号を受信すると人格が変り優秀な殺人マシーンとなる。
そういった人間をスリーパーという。

暗号名を「子守唄」というスリーパー。
それを追う警察と特殊部隊。
さらに謎の外国人等もからんできて…。

ライフルをサイトインする場面。
”スコープの中心から標的を結ぶ照準光軸上を弾丸は二度通過する”
大藪春彦小説を読んでいたので問題なく理解できます。
そういえばあの頃は弾道計算用のソフトなどは無かったですね。

S&W M40 センチニアルも気になる選択。
「とりあえずのバックアップガン」ということですが、グリップセフティをキャンセルしてパックマイヤーのラバーグリップに変えているあたりが良いです。
モデルガンで是非とも欲しいですね。

かかわった人物が次々と死んでいく。
国家規模の組織が暗躍するなか、ラストは冬の北海道へ。

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2007年7月12日 (木)

「死の谷の狙撃手」 鳴海 章

スティーブン・ハンターの「極大射程」が映画になったらしいです。
そんなことを考えていたら平積みの本に「狙撃手」の文字を見つけました。
ということで…。

死の谷の狙撃手 (光文社文庫) Book 死の谷の狙撃手 (光文社文庫)

著者:鳴海 章
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最強の兵士とは死ぬことを恐れない兵士。
そしてためらいなく人を殺せる兵士。

超一流の技術を持ち、何のためらいもなく人の命を奪える特殊兵士。
彼らは「毒」(ポイズン)と呼ばれていた。
組織が解散した後、彼らは世界に散らばった。

最近、このジャンルの小説を読んでいなかったのでとても新鮮な感じがしました。
もちろん小説本体の良さもあってのことですが、かなりの速さで読んでしまいました。
正直、タイトルほど狙撃手は活躍しないのではありますが、冷戦の終了後の新たな世界に暗躍する諜報員達には驚かされます。

死を前にしても臆することなく任務を遂行する彼らにかかれば、目の前のささやかな平和など何の意味もなくなってしまいます。

「つい今し方までしっかりとした存在に思えていたものが風がひと吹きするだけで崩れ、跡形もなく消え去ってしまいそうに思えた。」
テロ行為、核弾頭という言葉が遠い世界から急に現実味を帯びてきた、そんなことをも感じてしまいます。

ボスニア・ヘルツェゴビナの市街地の狙撃から始まるこの物語は、はるか昔に読んだ大藪春彦先生の小説を思い出させます。
車と銃と女(まあ女のほうは少々控えめですが)楽しませてもらいました。

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