2008年9月21日 (日)

「陰陽師 瀧夜叉姫 上・下」 夢枕 獏

「ゆこう」
「ゆこう」
そういうことになった。
安倍清明と源博雅のそんなやりとりで始まる物語。
その長編がやっと文庫化されたのだから手に入れずにはおけません。

陰陽師瀧夜叉姫 上 (1) (文春文庫 ゆ 2-17) Book 陰陽師瀧夜叉姫 上 (1) (文春文庫 ゆ 2-17)

著者:夢枕 獏
販売元:文藝春秋
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陰陽師瀧夜叉姫 下 (3) (文春文庫 ゆ 2-18) Book 陰陽師瀧夜叉姫 下 (3) (文春文庫 ゆ 2-18)

著者:夢枕 獏
販売元:文藝春秋
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物語はといえば、おなじみの百鬼夜行や平安貴族の受難から始まります。
黒い陰陽師「芦屋道満」も早々に登場、今回も裏で事件に関わっていくらしい。
そして今回登場するのは、なんと!「平 将門」と「俵 藤太」。
俵 藤太においては、実際に登場して清明たちと行動をともにする。
短編とは一回りスケールが違います。

あいかわらずクールな清明、自分の感情に素直な博雅。
その中で一番熱いのが俵 藤太。
相応な年齢になっているにもかかわらず、さっぱりとした気性で、行動に迷いがありません。
歴史上では、将門を討ったことになっていますが、本当は将門と同様に、窮屈な都の暮らしよりも自由気ままに野原を駆け回っている方が好きな熱血漢として描かれています。

あらすじを語ってしまえばそんなに長編とは感じないのですが、どうも物語がゆっくりと進んでいたような気がします。
読み終えても、「そうであったのか」という感じで、旨い日本酒でも飲みたくなってくる。
そんな一冊でした。

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2006年3月11日 (土)

「陰陽師 太極ノ巻」 夢枕 獏

陰陽師 太極ノ巻 Book 陰陽師 太極ノ巻

著者:夢枕 獏
販売元:文藝春秋
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簀子の上に座して自然を愛でる博雅。
柱に背をあずけ片膝を立てて座している清明。

「ゆこう」
「ゆこう」
そういうことになった。

清明と博雅のいつものやりとりがたまりません。

書店に寄ったら、偶然にもこの本が出ているのを見つけたので、思わず購入してしまいました。
(まだ、読みかけの本が数冊あるというのに…)
これを読んでいると、あの二人のように、
「自然の中で、杯でゆるゆると酒を飲んでみたい」
いつもそんな気分になってしまいます。
今回も不可思議な話、鬼の話、なんとも哀しい話など六話の物語。
このシリーズ、基本的に一話完結なのが良いです。
あとがきにもあるように「魔獣狩り」や「キマイラ」シリーズときたら、新刊が出るころには前の話を忘れてしまうくらいの長大なストーリーですから…。

あとがきで夢枕 獏 氏曰く、
「どうやら、一生書いちゃうことになりそうです。」

長生きしてください。

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