2008年6月 9日 (月)

「アンフェアな月」 秦 建日子

雪平夏見のパートナーの安藤刑事、小説では健在です。

アンフェアな月 アンフェアな月

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警視庁捜査一課・検挙率ナンバーワンの女刑事。
過去に二人の被疑者を射殺。
無駄に美人。
今回の事件は生後3ヶ月の女児誘拐事件。
あいかわらず無駄な言動は一切無し。
安藤も雪平の性格が掴めてきたようで、優秀なパートナーぶりを発揮しています。
登場人物の顔が、頭の中でドラマでの出演者の顔に変換されるのも前作どおりです。

現代社会の問題点を折り込みながら進行するストーリーの中で起きる、女児誘拐事件と女児殺人死体遺棄事件。
時間と空間を交錯して進行する二つの事件が繋がったときに真相が見えてきます。
そして考えるのは、人間とは…哀しいですね。

小説の内容とは違うのですが、前作でも書かれていたように、
「人間は、他人に理解してもらうためや、世間体を取り繕うために、どこかで見たドラマのシーンやマニュアル通りに行動することによって、いくばくかの安心感を得ようとしている」
少し乱暴に言えば、「社会通念で、シーン別に言うべき台詞が決まっている」ということか。

自分の中の常識に外れないように、この枠を超えて生きて行ければなあ、なんて思ってみます。

この小説、思ったより読ませてくれます、続編も楽しみです。

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2006年2月26日 (日)

「推理小説」 秦 建日子

推理小説 Book 推理小説

著者:秦 建日子
販売元:河出書房新社

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TVドラマ「アンフェア」を見ていて、原作本を読みたくなりました。
今までに書店で何回か目にして知っていたはずだったのですが、篠原涼子の顔が本の帯に載っているだけで本の印象も(置かれている場所も)変わっていました、TVの影響(宣伝効果)はすばらしいものですね。

この小説がストレートにドラマ化されていたわけではないので、思ったよりネタバレを気にせず読み進めることができました。
むしろ予備知識があるので、小説の内容が非常につかみやすかったのも事実でした。
ただし、先にドラマを見ていたため、登場人物の顔が、頭の中でドラマの出演者の顔に変換されて出てきてしまいますが…。

一番印象に残ったのは、瀬崎の考え方、
人間は自分の気持ちを他人に理解してもらうために、また、世間体を取り繕うために、どうしても説明的に振舞ってしまう。
どこかで見たドラマのシーンやマニュアル通りに行動することによって、いくばくかの安心感を得ようとしている。
哀しくたって笑うこともあるし、殺人を犯したものが、みんながみんな、毎晩悪夢にうなされているとは思わない。
雪平夏見も同じような考え方で、それ故、世間から誤解され、離婚するきっかけともなっているらしい。
さらに、この二人は、人が(無意識にでも)世間向きのポーズをとってしまうことを下品だとも言い切ってしまう。

全面的には肯定できないものの、TV等を見ていると確かに下品に見えてしまう人も居られるような。
知り合いでもないのに必要以上に悲しんだり、面白くもないのに笑ったり…。
実際にはバランスが大事ということでしょうか。

TVドラマで気になったのが雪平夏見の拳銃がシルバー(ステンレス?)モデルだということ。
いかにもプラスチックのように見えます。
いろいろな事情もあり仕方がないのでしょうが…。
ニューナンブ
では地味だとしても、せめてSIG・P230を持たせてほしかった

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