2006年1月14日 (土)

「99%の誘拐」 岡嶋二人

99%の誘拐 Book 99%の誘拐 

著者:岡嶋 二人
販売元:講談社
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今回は岡嶋二人さんの本を選ぼうとして、さんざん迷った末にこの本を手に取りました。

冒頭の生駒氏の手記からしてもう興味津々です。
この話だけで小説が一冊書けてしまうような内容と感じました。
誘拐は実際には憎むべき犯罪ですが、連絡や身代金の受渡し方法など小説の題材には適しているのかもしれません。
この小説の中の誘拐は、いずれも誘拐した人物(の身体)を傷つけたりはしていませんので、多少の救いがあるようですが…

コンピュータを駆使した慎吾の犯罪は警察をも翻弄しながら進んでいきます。
今回は警察がまるで狂言回しの役回りとなっているようです。
現代でも、携帯電話やインターネット絡みの事件にてはかなりご苦労されていると聞きますが、この時代にこの手の犯罪があったとすれば警察も大変だったことでしょう。

最初から犯人がわかっているだけに、慎吾のシナリオ通りに進むのか、それとも偶然や僅かなミスからその完全犯罪は破綻してしまうのかがこの小説の焦点になります。
コンピュータに詳しい間宮氏がこの誘拐事件にかかわってしまったことから、最後の最後まで緊張感が持続していきました。

結末には一応納得なのですが、
20年前に間宮さんと一緒に身代金を運ばされた鷲尾さんはどうしていたのか?
絶対どこかで登場すると思っていたのですが…

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2005年12月25日 (日)

「クラインの壺」 岡嶋二人

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Book クラインの壷

著者:岡嶋 二人
販売元:新潮社

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12月23日に読み終えた本。
この本もG社のK君から頂いたもの、かなりお薦めのようでした。
この小説を最後に岡嶋二人はコンビを解消してしまったらしいです。

仮想空間体験ゲームのモニターになる主人公。
バーチャルリアリティーといえば、映画「マトリックス」シリーズや、ちょっと古いですが「トータルリコール」を連想させます。
ひとたびゲームマシンに入れば、そこはもう現実と同じ世界。
今は現実なのか、それとも仮想現実なのか。
最初にゲームマシンに入った時から疑惑が始まる。

最初はストーリーがどのように展開していくのか予想がつかず(あのオープニングにつながらないので)、なかなか馴染めずに読んでおりましたが、現実と仮想現実の混在を感じてきたあたりから興味が出てきて、一気に読んでしまいました。


そして読み終えてから新たなる興味が湧いてきました。

バーチャルリアリティ(仮想現実)などというが、はたして今の世界が現実であるのか?
過酷な現実より、むしろ夢の中で一生を過ごしたほうが幸福なこともあるのかも。

人生の最後の時を迎えた後に、別の次元で目を覚ましたりしたら…。
まさに昔聞
いた「枕中記」の心境です

自分としては、できることならば仮想現実の世界でも良いから、人生を何回でも体験したいと思っています。

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「そして扉が閉ざされた」 岡嶋二人

そして扉が閉ざされた Book そして扉が閉ざされた 

著者:岡嶋 二人
販売元:講談社

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12月21日に読んだ本。
この本は、G社のK君から「読んでみて」ということで頂いたものです。
岡嶋二人というのは、実は二人の小説家のペンネームであることも、このとき教えてもらいました。
(漫画で例えれば藤子不二雄さんでしょうか?)
幸いにして今日は新幹線にての出張のため、一日にして読み終えることができました。
最初のイメージは、
まるで映画「キューブ」のようでした。
回想を交えて進行していきますが、ある謎(トリック)が解けたあたりから物語は急進し、結末になだれ込んでいくような感じでした。

「キューブ」のときもそうでしたが、人間というものはこのような状態になると懐疑的になってしまうものなんですね。
ここで犯人が見つかったとしてもどうにもならない状況でも、どうしても他人を疑ってみたくなる…、そんなシーンが何度も出てきます。

一気に読めたこともあり、とても面白かった、たまには推理小説も良いものです。
でも、死因については少々無理があったのではないでしょうか。

この小説「映画化」には少々辛いかもしれないが、二時間ドラマでなら良い感じになるのでは…。

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