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2009年4月19日 (日)

「扉は閉ざされたまま」 石持浅海

まさにミステリーというタイトル、気になりますね。
本の厚みもまあいいか。
本の帯に「石持浅海作品 最初に読むならコレ!!」とあるので、読む順番もOKのはず。

扉は閉ざされたまま (祥伝社文庫) Book 扉は閉ざされたまま (祥伝社文庫)

著者:石持 浅海
販売元:祥伝社
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久しぶりに集まった大学時代の仲間。
伏見はそこで一人の後輩を殺した。
そして部屋を密室にする、いずれは発見されるだろう。
計画は完璧、感情の抑制も完璧だ。
翌日には死体が発見され、事故死と判断されるはず、だった。

大学時代の仲間はみんな仲が良さそうで、特に人間的な問題も無さそうなのですが、殺人が行なわれたのは確か。
(冒頭に殺人の描写があるので間違いない)
「何故…」

完璧だった計画は、優佳という一人の女性の疑問から数々の変更をすることに。
だがこれも想定内、「予定より早いがまあいいか」

いずれは発見されるはずの死体。
今晩中に見つかってはまずいのか、
まさか、「久しぶりの一夜を楽しんでから」というわけでも無さそうですが。

ほぼ謎を解明している優佳。
ついに扉を開ける時が来た。


まず先に事件があり、探偵が犯人の計画を崩していくというストーリーです。
動機が明らかにされていないこともあり、興味が最後まで持続します。
まあ、この動機については、まったく納得できないという人も居るはずです。
うまく表現するのは難しいのですが、「殺す」「殺さない」を決める、人の心の中の「境界線」が人によって違うということだと考えてみます。
臓器提供の話も出てきますが、これにしても、死してからの事ですから、納得できるかどうかという「気持ち」の問題です。

さて、この小説での探偵役になる、冷静で理性的な女性、優佳。
相棒(たとえば仕事等での)とすれば、これほど頼もしい女性はいないでしょう。
でも、生活を共にするとなれば、確かにこちらが少々疲れるかもしれませんね。

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