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2009年3月27日 (金)

「向日葵の咲かない夏」 道尾秀介

これか、K君の言っていたのはこの本だったのか。
探しても無いなあと思っていたら、書店入口のすぐ近くに平積みになっていました。
「このミス」作家別投票第1位の作品です。

向日葵の咲かない夏 (新潮文庫) Book 向日葵の咲かない夏 (新潮文庫)

著者:道尾 秀介
販売元:新潮社
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終業式に自殺したクラスメイト。
だが、彼の死体が消えてしまった。
僕は妹のミカと、事件を追いはじめた。

どう見てもこれは探偵もの。
「推理小説好きの少年と、明るく活発な妹のひと夏の冒険」
なんて思っていたのですが、少々違ったようです。

首を吊って死んだクラスメイトは蜘蛛に転生、自分が殺されたことを語る。
主人公は妹(3歳?)とともに事件を追うのですが…。

犬や猫が殺される事件も発生、死体の両足は折られ、口には石鹸が押し込まれている。
相談相手は、梵語で呪文を唱える婆さん。
そして、唐突に登場する古瀬老人。
一見さわやかな担任の先生は少年趣味だし…。
読んでいてかなり疲れます。
(面白くないということではないのですが)

そうこうしながらも、ページをめくり続けて終盤へ。
ラスト付近の主人公の推理は鮮やかすぎるような気もしますが、「なるほどお」という感じです。
だいたいは想像していたのですが、こうなっていたのか。

確かに面白いのですが、この内容については好き嫌いがはっきり出ますね。
書店の入口付近に平積みしておいていいのかなあ。

「嫌いではないけれど…」

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2009年3月22日 (日)

「鉄を削る 町工場の技術」 小関智弘

たまには真面目な?本を。
仕事にも関係しているし、表紙のバイトも見たことがあります。

鉄を削る―町工場の技術 (ちくま文庫) Book 鉄を削る―町工場の技術 (ちくま文庫)

著者:小関 智弘
販売元:筑摩書房
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機械加工、特に旋盤加工の話です。
筆者は、汎用旋盤で鉄を削り製品(部品)を作り出す、いわゆる旋盤工です。
さまざまな現場で実際に体験してきたことですから説得力が違います。

最新の機械でも加工できない品物を計測し、作り出せるのは、職人の手であるということ。
そこには数値制御をこえた感覚が存在する。(らしい)
ということが書かれていますが、この本は、昔ながらの機械や職人をただ褒め称えているだけの本ではありません。
筆者は汎用のみならず、その当時最新のNC旋盤も体験している人ですから。

町工場ならではのいろいろなエピソードも載っています。
実際に機械に携わっている人にとっては、良い刺激になりそうです。

最新の機械は数値制御も正確で便利ですが、それに甘んじてしまうと、人間の方が材料の着脱のみを繰り返す機械のようになってしまう。
機械を使いこなしてこそ、次の技術への道も開けるのです。

社員教育にも使えそうな本です。

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2009年3月20日 (金)

「町長選挙」 奥田英朗

このシリーズ、どうしても気になってしまいます。

町長選挙 (文春文庫) Book 町長選挙 (文春文庫)

著者:奥田 英朗
販売元:文藝春秋
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精神科の伊良部医師は相変わらずのマイペースぶり。
資産家で大病院の院長が父親という立場ゆえか、思いのままに生きている。
こんなふうに生きられたら幸せだろうなあ。

今回は4話が収録されていますが、特に次の二つ。
・大手新聞社の会長であり、有名プロ野球球団のオーナー。
・公の場でもノーネクタイでTシャツの若きIT長者。
これ、すぐにモデルは想像できてしまうのですが、大丈夫なのでしょうか。
しかも、現実より平和的に終ってますけど…。

今作では、伊良部でさえも一目置く看護師「マユミちゃん」の存在感が大きくなっています。
白衣で、ミニスカで、谷間で、いい香りです。

とにかく、次も楽しみです。

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2009年3月18日 (水)

「おくりびと」

小学館のコミック誌「スペリオール」で連載されていたのは読んでいましたが…。

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販売元:アミューズソフトエンタテインメント
発売日:2009/03/18
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オーケストラの解散により、職を失った男。
郷里に帰って就いた仕事は「納棺師」。

必然的にお葬式の場面が多いので、涙、涙で感情に訴える映画かというと、それは少々違っています。
思い出したのは、伊丹十三監督の映画。

伊丹十三DVDコレクション お葬式 DVD 伊丹十三DVDコレクション お葬式

販売元:ジェネオン エンタテインメント
発売日:2005/08/24
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これも良かったなあ。
お葬式ってこんな感じなのかとユーモアも交えての疑似体験。
そういえば、こちらにも山崎 努さんが出ておられました。

「おくりびと」を見た後は、「なるほど」とか「そうなんだろうなあ」という感じで、妙に納得してしまいました、という感じです。
主演の本木雅弘さんをはじめとして、さらに共演者の方々が良いです。
自分が監督をするとしてもこのメンバーにお願いしたいですね。
(個人的には、妻役は広末涼子さんでなくても…という感じでした、すみません)
若い時には想像すらしえなかった「死」というものを日本人としてどのようにとらえていけばよいのか。
そんなことを、さらりと感じさせてくれる映画でした。

北野 武監督だったらどんな映画になっただろう、これも考えると興味津津。

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2009年3月12日 (木)

「ブレイクスルー・トライアル」 伊園 旬

K君に聞いたミステリー小説が見つからない。
「このミス」で高評価だったらしいのですぐ見つかると思っていたのに。
たしか、「ひまわり…」と言っていたようだったのですが…。

ブレイクスルー・トライアル (宝島社文庫) Book ブレイクスルー・トライアル (宝島社文庫)

著者:伊園 旬
販売元:宝島社
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表紙の模様が「ひまわり」に見えないこともないので…。
第5回「このミス」大賞作品ですからこれでOKでしょう。

最新のセキュリティシステムで守られた研究所。
そのシステムを突破し、マーカーを持ち帰れば賞金一億円。
それが「ブレイクスルー・トライアル」。
主催者側の企業に勤務していた門脇は、大学時代の友人・丹羽に誘われ参加することになる。
二人ともいろいろな事情をかかえての参加、さてどうなるのか。

「吹雪の山荘」とは真逆の最新機器満載のミステリー。
まともに考えれば認証システムの突破がカギでしょう。

丹羽の潤沢な資金と、関連会社勤務の門脇の知識、準備は万端。
しかし、強奪されたダイヤの原石が研究所の荷物に紛れ込んだことからストーリーは走り始めます。
トライアルの最終組は、
門脇、丹羽組(システム対策済み、狙いは優勝と秘密文書?)
宝石を狙う三人組(知識無し、武器携帯、宝石狙い)
同系列ライバル会社の三人組(システム対策済、狙いは情報収集)
それに加えて、
研究所を守る頑固一徹の管理人と飼い犬
管理人の娘とその恋人(美女と野獣)

で、結末は予想通りでしたが、もうひとひねり欲しかったような…。
外部からサポートする中井もこれといった活躍もしないし、なにより、登場人物欄にも名前がありながら、門脇の「元同僚」と「その友人」(総務部勤務)の女性二人がチョイ役なのです。
とはいえ、最後まで楽しんで読むことができました。
警備ロボットSQR-05これもいいですね、お掃除機能がつけば完璧ですね。

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2009年3月 3日 (火)

「ZO-3 ARTROCK "ANARCHY"」 FERNANDES

一念発起で、?十年ぶりにEギターを!

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FERNANDES ZO-3 ART ROCK "ANARCHY"

アンプにつながなくても音が出せる「ZO-3」シリーズ。

いろいろなバリエーションがありますが、

①あんまり可愛くない (大人ですから)

②ディストーションサウンド付き  (^^)v

③ヘッドホン使用可能 (重要!)

ということで探して、これに決定。

思ったより作りも良く大満足。

ただし、

指が動かない…。(練習あるのみです)

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2009年3月 1日 (日)

「白馬山荘殺人事件」 東野圭吾

久しぶりのミステリー、しかも定番の「雪の山荘」です。

白馬山荘殺人事件 (光文社文庫) Book 白馬山荘殺人事件 (光文社文庫)

著者:東野 圭吾
販売元:光文社
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ノイローゼ状態から立ち直りかけた兄が、山奥のペンション「まざあ・ぐうす」で死んだ。
亡くなる前に書いたと思われるハガキに書いてあった謎の言葉。
「マリア様が、家に帰ったのはいつか」
一年後、真実を知るためにペンションを訪れる女子大生。
そこには奇しくも同じメンバーが集まって…。

いろいろと偶発的な要素が重なりますが、今、正にミステリーを読んでいるのだという気分が盛り上がってきます。
今回のキーワードは、ちょっと馴染みのない「マザー・グース」。
どうやら謎解きは文中の素人探偵にまかせて、今回はストーリーに没頭するしかないようです。

亡き兄の後を追いかけるようにして「マザー・グース」の謎を解こうと、ペンションのマスターやシェフたちから情報を得るが、再び起きる殺人。
明らかにされるマザーグースの暗号の意味と殺人犯人。
そして、それは一年前の出来事とも繋がって…。
最終的にはいくつかの真実も明らかになって…。

こういう正統派?のミステリーを読んでいるのは、とても楽しい時間です。
こんなミステリーを何冊か抱えて、ひなびた山奥の温泉にでも行きたいな~とときどき思います。
そしてそこが雪の山荘だったら、

最高ですね。

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