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2008年2月24日 (日)

「迷路館の殺人」 綾辻行人

建築家、中村青司の建てた次なる館は「迷路」。

迷路館の殺人 (講談社文庫) Book 迷路館の殺人 (講談社文庫)

著者:綾辻 行人
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引退した大作家が住む館。
建築家の中村青司が建てた通称「迷路館」。
その館の主である作家の還暦祝いの日に事件は起きた。
当の作家が自殺してしまったのだ。
パーティーに招待された客はそのとんでもない遺言に翻弄される。
そして起きる殺人事件。
今回も巻き込まれている島田潔。
完全に孤立した「迷路館」のなかで事件は解決できるのか。

迷路館と聞いて、昔流行った巨大迷路のアミューズメントを思い出しました。
実用的には何のメリットも無いと思われる家です。
でも、ギリシャ神話をモチーフとしているなら納得です。
各部屋にもギリシャ神話の登場人物の名前がついています。
怪物ミノタウロスを倒した英雄テセウス。
テセウスを導いたアリアドネの糸玉。
迷宮から逃げる途中で堕ちたイカロス。
いろいろなエピソードが浮かんできます。

といっても、「迷宮」ですからイメージとしてはあまり良くはありません。
曲り角の陰から何が出てくるかわからないし、通路の要所には白く光る仮面が掛けてあるというのも不気味さを強調しています。
救いは、通路の上面がガラス張りということでしょうか。
(夜になってしまえば暗くなってしまいますが)

密室と化した「迷宮」で次々と殺人事件が起きていくなかで、やはり人々は疑心暗鬼になり、互いを疑い始めます。
その結果、お互いに距離をとるようになるので、これも犯人にとっては好材料となってしまうのですね。
島田潔を中心にだんだんと謎は解けて行きます。

トリック自体は建物の構造からなんとなく想像できてはいたのですが、最後にあのような展開はいかがなものなのでしょう。
まあ、ミステリーと知って読んでいるのだから…。

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