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2007年6月16日 (土)

「交渉人」 五十嵐貴久

立て篭もり事件の続発する昨今、その対応には疑問も感じられ…。
やはり読んでみよう。

交渉人 (幻冬舎文庫) Book 交渉人 (幻冬舎文庫)

著者:五十嵐 貴久
販売元:幻冬舎
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コンビニ強盗の犯人3名が、医師、看護師、患者等合わせて50人もの人質をとり、病院に立て篭もった。
現場の指揮を執るのは、交渉のプロの石田警視正。
偶然にも係わることになった石田の元教え子、遠野麻衣子。
犯人達と交渉する石田は、適切な判断で交渉を進めていく。
交渉も終盤に入り、逃亡した犯人達を追跡すると…。

「しかし、解決間近と思われた時、事件は思わぬ方向へ…」
と本の後ろに書いてありましたが、読んでいくと所々におかしな点があり、常に疑問を持って読んでいくような形になっています。
物語としては分かりやすく、呼んでいる間に、なるほど、こういうときには”こんな交渉”がされているものなのかと考えたり、警察官はけっこう大変だな、などと余計な事まで考えながらも、比較的すらすらと読めてしまいました。

最後にその内容が明かされるのですが、人間社会というものを改めて考えてしまいます。
一人の人間としては犯人に同調できる部分もありえると思います。

話は変わって、現実には立て篭もり事件があると解決までにかなりの時間を要します。
人質の安全を考えるとどうしても長引いてしまうのでしょうか。
必ずしも銃器を持って突入するのが良い解決策であるとは思いませんが、少なくとも犯人達が、「立て篭もりは割に合わない」と思えるような解決策を望みたいです。
この本のように組織があり、上司が居て、世間体もあり、苦労されているであろう警察官の方々に、それでもなお、お願いしたいと思います。

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