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2007年6月 7日 (木)

「歳三 往きてまた」 秋山香乃

最近、「新選組」関連の本に目が行きます。
こんどの土方歳三はどうでしょうか。

 歳三往きてまた 歳三往きてまた
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少し前に読んだ「輪違屋糸里(上)」 「輪違屋糸里(下)」では、目的遂行のためには手段を選ばず、冷徹な指揮官として描かれていた土方歳三。
この本では、時代も流れていて、鳥羽伏見の戦いから、旧徳川連合軍の最期の地である五稜郭までの土方歳三たちが描かれています。
鳥羽伏見の戦いを経て、さらに近藤勇が処刑されて以降の「新選組」は、あまり読んだことがありませんでした。

隊の統率のため「鉄の掟」を作り、何人もの命を奪った冷徹な副長・土方歳三でしたが、このころになると相変わらずの指揮の冴えに加えて、言動等も以前よりも人間臭くなっていて、ますます人望を集めています。
やっぱり土方歳三はこうでなくてはいけません。
小説ではもちろん見えませんが、洋装で髷も無い、有名なあの写真の土方歳三です。

旧幕府と新政府の戦いは、会津藩を含む連合軍が屈服した時点で、さらに乱暴に言えば江戸城が無血開城した時点で事実上終わっていたようです。
五稜郭に集まった者達は、最初こそは徳川への忠義心を心のよりどころにしていたようですが、次第に自分の中の武士道精神に従って行動していたように感じられました。
負け戦であるのも充分承知でありながら戦い続ける土方歳三も、最終的には死に場所を求めて戦っていたのでしょう。
読み応え充分の一冊でした。

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