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2006年2月16日 (木)

「白夜行」 東野圭吾

白夜行 Book 白夜行 

著者:東野 圭吾
販売元:集英社

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長い小説なので読み切るのに数日を要しました。
それにしてもこれは自分にとってはハードなストーリーでした。
主人公の雪穂亮司、「美貌で性格も良く誰もが想う理想の女」と「コンピュータと裏の世界に精通し、他人を信用せず冷徹な男」。
前に読んだ東野圭吾氏の小
「秘密」のように大人の魂が子供の体に宿ったりするのであれば、幼いときからこの二人のように生きて行けたかもしれない。
まともに生きたなら、人並み以上に幸せな人生を歩むこともできたであろう二人が背負っていたものは…。

巻末の解説にも書かれているように、本文中には二人が自身の気持ちを吐露する場面がほとんど無い、ただ二人のとったであろう行動が語られるだけである。
「用意周到で結果的にはどちらにもプラスになるような策略」を仕組んでいるのだが、二人で会って打ち合わせをしていたという描写が無いので、本当に二人が共謀していたのかどうかも推測にしかすぎません。
なかなか考えさせられました。

特に雪穂の場合、相手を自分の思うとおりにするために、かなり汚い手段を用いていますが、これは自分自身の幼い頃の体験によるところが大きいのでしょう。
終盤、義理の娘の美佳を策略に陥れた後に、自分の幼い時の体験を話していますが、この場面は、ある意味鬼気迫るような迫力を感じました。

結末は比較的あっさりとしていたように感じましたが、冷徹な亮司らしい幕切れともいえるのかもしれません。
雪穂は、これからも雪穂のままで生きていくのでしょう…。

03_t_3 TBS系でドラマ化されているとあって、今回購入した文庫本も「綾瀬はるか山田孝之のドラマ仕立て」の表紙になっていました。
まあ、期間限定と考えれば悪くないかと思いましたが、おかげで書店でこの本を探し当てるのにずいぶん時間をとられました。

しかし、本文を読んでいると、どうしても表紙の二人の顔が浮かんできてしまう。
やっぱりノーマルな表紙のほうが良かったのかも…。

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